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exhibition infomation

「沖縄の染織―伝統と個  OKINAWA, TEXTILE, RENAISSANCE」






趣旨
 今、沖縄はブームとされていますが、沖縄の染織の世界では、同時多発的に力強いムーブメントが動いています。
 かつて琉球王朝時代、沖縄の染織は、国際的にも稀に見る多様な技法を生み出しました。その後、さまざまな出来事で、沖縄は大きく揺れましたが、決して、その文化や伝統を絶やすことはありませんでした。
 とりわけ、沖縄戦でなにもかも失ったにもかかわらず、戦後第一世代の染織家は、死にものぐるいで、染織の復活を試み、素晴らしい作品を生み出しました。そして、今日の沖縄染織を支えている新しい波の担い手は、その戦後第一世代の後継者たちであり、同時にその地平を超えようと試みている染織家たちなのです。
 彼女たちには、いくつかの共通点があります。
 ●多少、前後はあるが、彼女たちは同世代であり、沖縄が本土に復帰した1972年前後にその営みをはじめています。
 ●彼女たちには、温故知新といった共通の姿勢がみられ、自らの師が持つ伝統的な技法、素材,美意識にとどまらず、琉球王朝の染織を研究し、昔にもどって、新たな展開を試みています。
 ●自らの美意識を伝統的な「素材」「技法」「意匠」に基づき、形成しています。
 今回の展覧会は、こうした彼女たちの営みをOKINAWA,TEXTILE, RENAISSANCEとして捉え、そこに働く「伝統」と「個」の力をみつめ、新たな沖縄の可能性を探る試みです。本来、工芸は、勝手気ままに自己を表現するフィールドではなく、伝統や自然、社会に根ざした個の発現の場です。こうした「伝統」と「個」の力を沖縄の染織家は、同時多発的に発信し、その風が、ひとつの波を生み出しているというわけなのです。
出品作家
  新垣幸子(八重山上布)
  伊差川洋子(琉球紅型)
  上原美智子(あけずば織)
  新里玲子(宮古上布)
  桃原禎子(久米島紬)
  ルバース・ミヤヒラ吟子(首里織)

会場 アートガーデンかわさき
 JR川崎駅東口徒歩1分 川崎駅前タワー・リバーク3F TEL. 044-222-8821
会期 2005年3月16日(水)〜4月3日(日)  3月28日(月)は休館

    午前10時〜午後7時(入場は午後6時30分まで)
入場料 大人:300円 学生:200円 高校生以下無料
主催 (財)川崎市文化財団・川崎市・「沖縄の染織展」実行委員会
 連絡先 (財)川崎市文化財団
 210-0007 川崎市川崎区駅前本町12-1川崎駅前タワー・リバーク3F
 TEL. 044-222-8821 FAX. 044-222-8817
 担当:総務課文化振興担当:鍋田 均(なべたひとし)
後援 那覇市・川崎市教育委員会
協力 秀英堂紙工印刷株式会社
企画・運営  山本秀夫  230-0038 横浜市鶴見区栄町通1-4-15-401
 TEL& FAX. 045-521-4864 携帯.090-8890-8298
 mail:adc@mb.kcom.ne.jp
記念公演 川崎沖縄芸能研究会  沖縄芸能の夕べ
 日時:3月26日(土) 午後5時30分会場 午後6時開演
 会場:川崎能楽堂(JR川崎駅東口徒歩5分)
 入場料:2,000円(展覧会入場料含) チケットは(財)川崎市文化財団の窓口にて発売中

       

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