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2002年6月16日(日)新川会館 

現代美術はグローバルなものなのか?


■現代美術はグローバルなものなのか?
◯作品を作る側と見る側において生じる差異について、またインターナショナル(グローバル)な観点とはどういうことを 言うのか、さまざまな例を挙げながら今日の日本の美術状況について話したいと思います。

◯進歩主義者においては古いとされるモダン・アートの芸術概念が終わったということが言えるかもしれませんが、そうであるのなら芸術の再定義がなされなければならないでしょう。しかし芸術は常に原点(オーソドキシーなもの)に回帰する傾向があるのではないか?
アメリカ主導型のグローバリズムとアジア型ナショナリズムの中間型が試行可能か?といったことについて意見交換をしたいと思います。

■マネージメント・アートという時代。
◯「マネージメントアート」という時代の到来について、また芸術家と社会性について(アートが社会のなかでいかに機能するかについて話し合いたいと思います。(これは以前テーマにしたパブリックアートなどとも関連してきます。)

◯マネージメントアート(経営活動的美術)とは、マーケットの脆弱な我が国においてのプロ、アマの問題をいかに解決していくかを実践的に試行するものであるということです。

今日の美術状況を宗教美術や哲学美術(純粋美術)からマネージメントアートへの移行の時代と捉えることについての是非を話し合いたいと思います。

◯アートと社会とのつながりについて。
   アーティストマネージメント=作る側においての処世術として。
   アーティストブックの意味。→作品か?
   アーティストギャラリーの意味。(オルタナティブスペースの存在)→作品か?

*今日の美術の制度は美術をわかる人とわからない人に峻別し、二者を生み出したといえる。その現実を踏まえたうえで考えること。

*視る能力、驚く能力の低下。(批評の不在)
*芸術の「価値」とは何か?芸術の「質」とは何か?

*社会的経済的状況に左右されない普遍的な基準が存在しているという考えがあるが、はたしてそうなのだろうか?

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