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2006年4月16日(日)岡本太郎美術館

勉強会


今回は岡本太郎美術館でおこなわれた記念シンポジューム「四次元の視覚」に参加しました。このシンポジュームは「ヨーロッパ巡回帰国展CHIKAKU―四次元との対話―」〜岡本太郎からはじまる日本の現代美術〜展と関連する形でおこなわれました。パネラーは伊藤俊治東京藝術大学教授、港千尋美術評論家、今福龍太文化人類学者の三人でおこなわれました。

内容は、戦後日本において人と日本の環境が劇的に変化し、現代美術も変容する中で記憶、古い感覚や時間が残っている。日本の知覚と西洋の知覚の違うところは、西洋のように対象化することなく世界との連動性を身体化するのではないか。縄文土器の中にそのような日本の知覚を見ようとしたのが岡本太郎であり、今回展示されている縄文土器や辺境といわれるところの写真(土器全体を写すのではなく土器の先端や文様部分を強いコントラストで写す)に覗われる。縄文時代、見えないけれど自分たちに働きかけてくる力があった。その呼びかけ(呪術)が縄文土器であり四次元の力である、というところからシンポジュームが始まりました。

興味深かったのは、バタイユの表と裏の二つの研究会に岡本太郎が参加していたように、バタイユの岡本太郎への影響でした。そのあたりのことは、シンポジューム終了後のメンバーとの飲み会でその後談や違った角度の見方などの話しが聞けました。

(文:山田宴三)

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