生活と文化の総合センター
「アート農園」は、美術・工芸・デザイン・ファッションはもちろんのこと、音楽やスポーツにいたるまで、生活全般に関わる様々な活動の中から「心の栄養」という成果物を収穫し、それを糧に豊かな文化生活の提案をしていきます。
NPO法人アート農園が主催するMASC都市芸術実際会議の勉強会も、はや7年を経過した、毎月1回の継続的な集まりは、様々な紆余曲折はあったものの、参加してきた一人一人にとってはそれなりの大きな成果をもたらしてきたように思う。
この度、絵画の周縁を研究し、その方途を模索するなかから、絵画に焦点を充てた展覧会を企画した。
しかしながらこの企画はなんらかのイズムやエコールを標榜するものではない。制作を続けるという日常と非日常のなかで、淡々と描き続けられてきた営為を、個々の絵画活動の一端を紹介するものである。
絵画の終焉がささやかれて久しい今日、絵画について考えてみるとき、眼の快楽を超越し、抽象や具象といった歴史的対立概念からも逃れ、言説喚起力を携えた絵画表現が数多く見受けられる。自由奔放な絵画表現が現れてきているのだ。
元来、日本の絵には抽象など無かった。写実も無かった。あったのは愛でる自然を背景とした叙情的表現なのである。絵図から絵画に移行し、描くこと、観ることの原点に立ちかえり、本来あるべき絵のすがたを想起してみよう。
「表層の冒険者たち」と名付けられたこの展覧会に出品された作品群は紛れもなく現在の日本の絵画である。
画家として生まれ、画家として生き、画家として死んでゆく。そんな個々の分身としての作品が放つエスプリに触れて頂きたい。
NPO法人アート農園
第3回 | 表層の冒険者たち2009/Vol.3 | ギャラリーいしだ 2009.6.9〜6.20 |
第2回 | 表層の冒険者たち2009 | exhibit Live & Moris 2009.2.9〜2.21 |
第1回 | 表層の冒険者たち2008 | ギャラリーいしだ 2008.10.13〜22(Part1)、10.23〜11.1(Part2) |